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今回は、「建てた塔婆の処分のしかたについて」お話しをさせていただきます。

 

塔婆とは?建てるタイミングは?についてはコチラからどうぞ

 

お塔婆って建てたはいいが、いつ下げればいいの?

年回法要の際やお盆やお彼岸、

また今回のコロナ禍で親戚の法事に出向けなかった際にもご利用される方が増えたお塔婆。

亡くなった方へのお手紙のようなものと表わされたり、

お施主様だけでなく親戚やご縁のあった方が各々の意思で

故人様への供養の想いを向けるものとされています。

お石塔の代わりに五輪塔を模した刻みを入れた長い木の板に

亡くなった方の情報と建てる意味合いを書き込んで供養したものがお塔婆なのですが、

当然木の板ですから、墓地のような雨ざらしのところに上げ、建てておけば朽ちてきます。

ご依頼をいただき各所の霊園や墓地での法要に出向くと、

真新しいお塔婆が上がっている墓所を見ることもあれば、

墓石の後ろの塔婆立て(お塔婆を上げるために墓石の後ろや横に、金属や石で工作された塔婆を建てる専用の設備)が、

黒ずんで朽ちた塔婆でギュウギュウ詰めになっているお墓もあったりで、

“あぁ、朽ちた塔婆は下げて処分してあげればいいのに…と思わされることもしばしばあります。

しかしながら、大切な故人様のことを思って供養のために上げたお塔婆。

上げるのはいいが、下げづらい、という話も耳にします。

また、朽ち果てるまで上げておくのがいいと思い込んでいる方もいたり、

中には“下げたことがない”(霊園が管理のために、一定のサイクルで下げてくれている)と豪語される方もいらっしゃいました。。。(マジですか?!w)

そういう方が利用している霊園のように、

一定の期間が過ぎると定期的に霊園の管理担当者が下げて処分してくれるようならいいのですが、

そのような霊園は管理料も高いと伺いました。

 

さて、いったい上げた塔婆、建てたお塔婆はいつ下げたらいいのでしょうか?

実は、塔婆を下げるタイミングは厳密には決められてはいません。

お寺様の墓地や霊園ごとの決まりのある場合を除けば、

上げたら上げっぱなし、建てたら建てっぱなしでも全然問題はありません。

問題はありませんと書きましたが、

霊園で隣り合わせや裏向かい合わせの墓所に、塔婆が朽ちて倒れこんだり、

塔婆の足元から白アリがわいたりなど、塔婆が木製なので、

近隣墓所とのトラブルになることはありますので注意が必要です。

ですので、建てた塔婆を下げる目安としては、

次の年忌法要の機会で上げる際に以前から上がっている塔婆を下げる、
見た目が黒ずんで汚らしく映る場合には下げる、
もしくは、自分で建てた際にいつまで上げておくと決めてその周期が来たら下げるなど、
自身で塔婆を下げる期限を決めて塔婆を建てるとよいでしょう。

何度も言いますが、木製の塔婆を雨ざらしの墓所に建てた時点から、その塔婆は朽ち出します。

亡き故人様へのお手紙のようなもの、とされていますが、

手紙も外に置いておいたなら、紙ですので木より先にボロボロになるでしょう。

ですので、思いを向けて建てた塔婆であっても、

その思いが穢れるような朽ち果てるまで建てておくのは、

故人様にとっても近隣墓所の方にも、

またご自身が見た際にも、あまり気持ちの良いものではないはずです。

 

一定の期間、故人様に想いを向ける役目を終えたお塔婆を下げるのも、供養の一環ではないでしょうか?

墓所をきれいにしておくためにも、

朽ちた塔婆に執着して“お金を掛けて上げたものだから”とせず、

気持ちよくお参りやご供養が営めるように、ご自身で決まりをつけることが肝要です。

 

下げたお塔婆の処分って、誰がどのようにするものなの?

さて、下げた塔婆の処分については、

墓地の場所や塔婆の状態によっても異なってくるかと思います。

民間の霊園の場合、そちらで処分してくださるところもあれば、

ご自身で持ち帰っての処分をお願いされるところもあるようです。

以前なら、燃やせる設備を持っていれば、

霊園でも、お寺でも、焼却が可能でしたが、

現在はダイオキシン排出の問題があり、

いずこでも簡単に焼却が出来なくなってしまいました。

中には、木製チップにして撒いているところもあったり、

そのままいくつかに裁断して燃やせるゴミの日に収集にだしていたりと、

その処分方法はさまざまで多岐にわたっています。

 

現代において、処分の方法が難しくなった塔婆ですが、

ご自身で燃えるゴミに出すことが一番誰にも迷惑にならず、

その対応方法が難しくはないのだとも思います。

墓所や霊園、お寺なども、処分には苦慮されていて、

「古塔婆の処分はご自身でお願いします」

と掲示しているところもあったりします。

供養のために上げたものだからゴミに出すのは抵抗がある。

とおっしゃられる方が多いことは解かっています。

しかしながら、墓所に建てたときから、

その供養品であるお塔婆は、いつかは撤去され、

処分される定めにあるものなのです。

そして、時代背景や環境問題も相まって、

墓所での焼却処分も難しくなった現代。

大切なのは、塔婆という供養品の役目を今一度考えていただき、

上げ下げするサイクルと同時に、処分も自身で行ない、

ゴミに出す際にも、お線香を焚いてお焚き上げの代用とする、お塩を振って清めるなど、

ご自身が納得できる処分方法をとることが大切なのではないでしょうか。

 

自分で処分しないで、人に任せていたとしても、

その人があなたが思う処分方法をしているとは限りませんから…

 

自分のことは自分で決めて、その責任は自らが負う。

そういった考え方をする支えになるのが、仏教という教えなのです。

自らを灯明にできるのは、あなた自身でしかありません。

合掌