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トライ式高等学院府中キャンパス様

より、昨年に引き続きご依頼をいただき、9月13日(水)に武蔵府中ル・シーニュにて座禅体験会を開催しました。

施設の地下にある音楽室を利用しましたが、広々としており防音もばっちり。鏡張りで自分が座っている姿勢もチェックできそうです。

今回もトライ式高等学院府中校の生徒達、中学生から高校生までが集まり、初めての座禅にトライしてもらうことに(中には座禅経験のある生徒も)。

受験を控えている生徒もいる中で貴重な経験となればと、おぼうさんどっとこむ代表の林が座禅と法話を交えて進行していきます。

座禅を始める前に「感謝」について話しをさせていただきました。

私たち一人ひとりには遡ると

数十億という祖先がいて

その一人として欠けることなく

命を繋いできたからこそ

今この場にこうして

存在することができる。

その奇跡的なことを感じ

まずは身近なお父さんやお母さん

おじいちゃんやおばあちゃんにも

感謝をする。

そしてその命ををどう生きていくか

考える時間にしてほしい。

そんなメッセージを僧侶として若い人たちに向けました。

また、「感謝の反対は?」と生徒達に問い、それは「あたりまえ」であることを伝えました。「感謝=ありがとう」でありますが、ありがとうという言葉は「有難し」という仏教用語からきています。「有難し」とは「有ることが難しい」ということであり、そこから感謝を表す言葉になったと言われています。

今まで普通に人と会えていたのが「あたりまえ」でしたが、コロナによってあたりまえではなくなった時期もありました。どんなことにも「あたりまえ」ではなく「ありがとう」の気持ちを持つことが大切なんですね。

さて、そんな話しを聞き、心を整えた後にいよいよ座禅をしていきます。

座禅をする姿勢から説明。左足を下にして右足は上で・・・。なかなか難しい姿勢ですが、間接が柔らかい生徒のほとんどが出来ていました。背筋の伸ばし方なども一人一人見ていきます。

電気を消して暗くした状態でまずは2分。姿勢を崩さずにみんな座ります。たった2分なのに普段より長く感じたり、体が辛くなったりと感じることはそれぞれ違ったようです。

これを繰り返して、最後は10分間座ります。今回は座禅中に数を数えてもらいました。数を数えている時はそれだけに集中して何も考えてはいけません。それでもさまざまなことを考えたり気が散ってしまうものです。

10分の間に「疲れたな」とか「お腹空いたな」など、自然と浮かんできてしまうものなんですね。もし、何かを考えてしまったら、また1から数え直してもらいます。口からはいて、鼻で吸っったら1つ数え、それを繰り返す。みんなはいくつまで数えられるでしょうか・・・。

10分後、さすがに疲れた様子で「ふーっ」と息を吐く生徒達。普段しない姿勢で座ることなど日常ではありませんから、その分疲れも溜まった様子でした。やはり数を数え続けるのは難しかったらしく、それでも100を超えて数えられた凄い生徒もいました。

さて、座禅といえば「ビシッ」と棒で叩かれるのがおなじみですよね。座禅を修行としている禅宗(曹洞宗、臨済宗、黄檗宗)では、この棒を警策(きょうさく・けいさく)といい、今回講師をしている林の天台宗では「禅杖(ぜんじょう)」と呼ばれます。

どの宗派でも行う意味は同じで、「心の乱れに指導を与える」ことが目的です。ただし、「罰のためにぶたれる」ようなイメージを持つ方が多いですが、マイナスなものではなく、与える(叩く側)のは励ましの気持ちで行い、与えられる側は感謝を表すものとされます。

今回、座禅中に叩くことはしませんでしたが、最後に「叩かれたい人は体験できますよ?」との呼びかけに「え~どうしよう~」との空気が流れます。同行したおぼうさんどっとこむのスタッフがまずは見本で叩かれてみます。作法の説明をした後に、背中に「バシッ」と打ちつけます。意外と大きい音がしたので(スタッフなので少し強め)、生徒からは「絶対に痛いじゃん・・・」と心の声が聞こえてきそうでした。

「実際はもっと加減しますよ」との呼びかけに何人もの生徒がチャレンジしてくれました。

叩く前は互いに手を合わせてお辞儀をします。禅杖を受ける側は体を丸めて打たれやすい体制を取り、お坊さんは肩甲骨の間あたりを右と左で3回ずつ「ビシッ」と打ちます。受験の合格祈願も込めさせていただきました。意外と痛くはなく、体にいい刺激となりスッキリとしたのではないでしょうか。

法話(お坊さんからのお話し)を含めて約1時間半、座禅の時間は短めではありましたが、座禅に触れ、少しでもこれからを考えるキッカケとなれば嬉しい限りです。

話しの中でもありましたが、「意識をする」ということがとても大切なことです。座禅をすることも、座禅以外でも何かを考えること、決めることも「自分の気持ち」をきちんと見つめ「やってみよう」と思えれば、それがこれからの歩む道となるかもしれません。忙しい毎日の中でも、そんな時間を少しでも作ってみてはいかがでしょうか。