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日本の仏教は大きく分けて代表的なもので13宗派あると言われています。

よくわからない仏教なのに13も宗派が分かれているなんて・・・

と思う方もいるかもしれません。

普段はあまり意識をすることのない宗派。

そもそも宗派にこだわりを持つべきなのかということについてお話しをしようと思います。

 

ご自身の宗派を知っていますか?

ご自身の家系は〇〇宗であるということをご存知の方もいると思います。

しかし、驚くことに

「お葬式になって初めて自分の宗派を知った」

「お寺の名前すら知らない」

という方も少なくないのです。

そもそもお寺をお持ちの方(檀家になっている場合)は、

そのお寺に供養をお願いしなければならないため、

自然とその宗派で行うことになりますが、

現代ではお寺との付き合いがなく、

供養の際にご自身の宗派がわからず、

いざという時に困るということが増えているようです。

 

宗派にこだわるべき?

お寺をお持ちの方以外は特段

「この宗派で供養をしなければならない」

ということがありません。

それでも「ウチは家系が〇〇宗」

という歴史に基づいて供養をされる方が多いですが、

それは「供養」においてあまり重要ではないかもしれません。

なぜなら、宗派とはもともと一つであった仏教の教えが異なる思想のもと派別れしたに過ぎず、

「供養」という考え方自体については大きな違いがないためです。

加えて、そもそもご自身が「その宗教、宗派を信仰しているか」ということが大切な点です。

「私はこの宗派を信仰しているから供養の仕方にもこだわりを持っている」

という方のほうが少ないのではないでしょうか。

 

信仰していないのに宗教、宗派が決まっている理由

江戸時代にキリスト教を締め出す政策として徳川幕府が強制的に市民を近くの「寺」へ入信させたと言われています。

信仰がある、ないに関わらず仏教徒にさせられ、

多くの方はその寺の「宗派」を受け入れたそうです。

これを「寺請制度」といいます。

その後、生活の中心にあったお寺が市民の戸籍を管理するようになりました。

今で言う役所のような役割を果たしていたので、

市民は住んでいる場所によって、

また移住した際にも必ず近隣のお寺の檀家にならなくてはいけなかったのです。

 

おぼうさんどっとこむでは「宗派未指定」がおススメ

おぼうさんどっとこむにお坊さんの紹介を希望される場合は、

こだわりを持たれている方以外は宗派の指定をされないことをおススメしております。

それは、弊社では宗派よりもお坊さんの「人柄」を重視してご案内しているため、

宗派の縛りが無くなることで、

お坊さんとの良い出会いを提供できると考えるからです。

但し、「宗派未指定」でもよくわからない宗派のお坊さんが来る・・・

なんてことはありません。

在来仏教の7宗派(真言宗、浄土宗、浄土真宗、曹洞宗、天台宗、日蓮宗、臨済宗)

の中からご案内させていただきますのでご安心ください。

 

供養の本質を見失わないためにも

仏教と皆様との関係が深いとされる「供養」の形では、

ご家族の想いの下支えをさせていただく存在としてお坊さんがおります。

その供養をするという「お気持ち」が大切であり、

形や風習なども各々であって、

「こうしなければならない」という教えは仏教の中に一つも存在していません。

それにこだわりすぎるのも本質を見失しなってしまう原因になりやすいため注意が必要かもしれません。

ご自身の宗派を知り、その上で宗派へのこだわりは必要以上に持たなくてもよいということを知るきっかけとなっていただければ幸いです。