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皆様が知らず知らずのうちに使っていた言葉・・・

実は「仏教用語」だったのです!

これを知れば仏教が少し身近になる。

その一部を少しだけご紹介したいと思います。

 

仏教はインドが発祥ですが、

そこで生まれた言葉が中国で漢字に当てはめられました。

それが日本に伝わってきたのです。

 

【安心(あんしん)】

本来は「あんじん」と読み、「安心立命」からきています。

安心立命とは仏教を信じる心で煩悩に打ち勝ち悩みがない状態を指します。

心の安定を表す言葉として今では当たり前のように使われています。

 

【退屈(たいくつ)】

今日は暇だな~退屈だな~なんて普段から言っていますよね。

実はまったく別の意味で、仏教では修行などで困難にぶつかり、

文字通り退き屈する時に使われます。

嫌になり気力をなくしてしまうことから、

「やることがない、つまらない」といった形へと

変化してしまったのかもしれません。

 

【油断(ゆだん)】

文字をそのまま読むと「油を断つ」と書きますがどうしてでしょうか。

これには涅槃経(ねはんぎょう)という経典の中に由来となる話しがあります。

王様の命令で家臣が油をいっぱいに注いだ鉢を持ったまま

遠い道まで歩かされていました。

「もしも傾けて一滴でもこぼしたらその者の命を断ってしまうぞ」

と兵士が後ろから刀を構えていたそうです。

そのくらい気が抜けないことで慎重に、

そして真剣でなければ命まで取られる。

そのような例え話しから生まれた言葉です。

 

いかがでしょうか。

ほんの一部ですが仏教にまつわる言葉を紹介いたしました。

私達の生活には多くの仏教の思想や

教えが散りばめられています。

言葉のひとつに歴史を感じることができますね。