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法要を行う際に、複数の故人に対して同日に法要を行いたい場合はどうしたら良いのでしょうか。また、同じ日にまとめることが、それぞれの故人の対して失礼なことにならないかと心配になる方も多いようです。ここでは一周忌と三回忌を一緒に行ってもよいのか、またその注意点などについてもお話ししていきます。

 

回忌法要の種類

そもそも回忌法要の種類はどのくらいあるのでしょうか。

一般的に葬儀が終わると四十九日忌(本来、四十九日忌までに七日ごとに供養を行いますが、省略されることが多く、地域によっては行われている)となり、その後一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌と続きます。

三十三回忌以降も五十回忌まで、百回忌まで続ける場合もありますが、ご遺族や供養をされる方の意向で決めて構わないかと思います。

ちなみに、三回忌は三年目で行われるものと勘違いされることがありますが、一周忌は一年目、三回忌は二年目に行う法要となります。これは亡くなった命日を一回と数えて、一周忌を二回忌とするためです。三回忌は二年目の法要、七回忌は六年目の法要と、〇〇年目という数え方をする場合は数字が一つ前倒しになるので注意が必要です。

一周忌と三回忌を同日に行うことになる理由

前述の通り、長く続く回忌法要の中でも一周忌と三回忌だけは一年しか期間が空きません。そのため、近い時期にお亡くなりになられた故人がいる場合は法要の時期も重なりやすいといえます。

まったく同じ月が命日になることは珍しいですが、半月や数カ月の差であった場合はまとめて法要を行うことを検討するようです。理由としては以下のことが挙げられます。

 

親族と日程調整をすることが難しい

一周忌と三回忌をそれぞれ別々に行うということは、ご逝去のタイミングが近い場合は四回分の法要を二年前後で行う可能性があります。特に遠方の親族がいる場合だと何度も集まる事が困難なことも。

 

金銭的に支払うことが困難

法要ごとにお布施や食事、返礼品など費用がかかるため、日程の間隔が短いほど負担に感じることがあるようです。

食事や返礼品などは割愛できてもお坊さんへの支払いは必ず発生することとなります。一度に法要の数をまとめることでお布施の費用が少なることが多いようです。

ただし、一回分としてではなく2霊分の供養を行うことになるので、少し多めに包むことが一般的です。

 

一周忌と三回忌を一緒に行ってもいいの?

一周忌と三回忌を同日に行うことは、基本的には問題ありません。

一周忌と三回忌に限らず、三回忌と七回忌、十三回忌と三十三回忌など、供養を行う上で同時にできないということはありません。

但し、「本来はそれぞれ別々に行うもの」であるということを理解し、ご家族やご親族が納得されていることが重要です。

また、お願いするお寺側の理解も必要ですので、菩提寺がある方は一度相談してから検討されるべきかと思います。

しかし、供養は負担が大きくても無理して行うものではありませんので、時期によってはまとめることをお勧めします。

また、同時に行う事が故人に対して失礼にあたるようなことは一切ありませんのでご安心ください。

 

同じ故人の一周忌と三回忌を同時に行ってもいいの?

ここでは別の故人ではなく、同一故人の一周忌と三回忌を同じ日に行いたいということになります。

つまり、二年目に行うはずの三回忌を一年目の法要に前倒しして、二年目は「法要を行わない」ということになるでしょう。

同一故人の一周忌と三回忌を合わせて行う理由としては、「来年は集まることが難しい」、もしくは「金銭的な理由」などが挙げられます。

さて、この場合ですが、結論から申しあげると「一緒にはできない」と言われることが一般的です。法要の意味を考えると、一周忌は一年目に、三回忌は二年目に(前倒しや後ろにズレることは問題ない)行うものであり、一定期間ごとに故人を偲ぶことが目的とされています。

そのため、その日に一回の供養で十分なところ、あえて二回供養を行うということはあまり意味をなさないといえます。

無理に「三回忌まで行った」という事実だけを作るのではなく、三回忌が行えないようであれば三年目でも四年目でも、または七回忌のタイミングで供養をしてあげることの方が大事でしょう。

 

いかがでしたでしょうか。一周忌と三回忌だけでなく、それぞれの故人の供養を同じ日にする場合は問題ないだけでなく、皆様にとっても負担を減らす良い方法であると言えます。また、法要は「しなければならないもの」ではありません。タイミングが合わなければ思い切って執り行わず、次の機会に改めるのも一つかと思います。

おぼうさんどっとこむでも同日に別霊法要を行う場合は追加料金でご案内しております。是非ご相談ください。

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